サバ州でたくさん目 にする機会があったオイルパーム農園は、1990年の時点でマレーシアの国土の約10%をも占めています。オイルパームの実は椰子の実石鹸や、植物性食品 油として広く利用されています。植物性油脂として「地球にもヒトにも優しい」と言われていますが、私たち先進国のそのような健康志向や環境に対しての認識 がオイルパームの増産を促進させ、そのプランテーションを広げるために広範囲にわたってマングローブ林を伐採しているのが現状です。少し低く、潮が入るた めオイルパームが育たない場所までもが伐採され、結果的に木が生えていない地域もありました。

それが果たして本当に地球に優しいのでしょうか?

オイルパーム農園は人工林のためで生態系が単調になり、マングローブ林からプランテーションに変わるとそこを住処としていた生物の約7割が消滅してしまいま す。そのため、日本ではオイルパーム農園の増設を阻止する活動も行われていますが、現実的には60億円という莫大な資金が必要です。また、オイルパームの 栽培や出荷、農園の経営はもうマレーシアに住む人々の生活を支えている大きなビジネスになっています。

全面的に阻止するのではなく、保護区域に指定されているにもかかわらず急激にプランテーションを増設した際に間違って伐採された地域に植林活動を行うことで少しでも破壊された自然を、動物の住処を、蘇らせることができたらいいのではないかと思っています。

 

 

 

 

延々と続くオイルパーム農園とオイルパームの実。

実際にマレーシアに足を運ぶことでその深刻さを知ることができました。